料理人の教科書

考え方仕込みと下ごしらえ

端材を捨てない

  • 端材を捨てない。端材はまかないの主役
  • 端材をおいしくすれば、まかないの原価が下がり、店の利益が守られる。使い道を考えること自体が、料理を組み立てる練習になる

くわしく

あるシェフは、見た目をきれいにしようとして食材の端を捨てた料理長を叱った。端を捨てていては利益が残らない。どんな食材もおいしく仕上げるのが料理で、そのための工夫が何より大事だ、という考えからだ。

ある店の毎日のまかないは、端材の使い方の見本帳だ。

端材まかないでの使い道カード
コンソメを取ったあとの牛すじぼっかけ丼ぼっかけ丼
営業で余った卵白酢豚の下味、トマト卵スープ酢豚
山椒オイルの搾りかす担々麺、鶏のソテーのソース担々麺、鶏のソテー山椒ソース
燻製の香りの鴨ガラ親子丼・担々麺のスープ親子丼
鴨やほろほろ鳥のガラ、仔羊のすじナヴァランのだしとソース仔羊のナヴァラン
キャベツの外葉和風ロールキャベツ100個和風ロールキャベツ
トマトの端スープ酢豚
かぶの皮フライのおろしソースメカジキフライ
料理用のピーナッツミルクの残りよだれ鶏のたれよだれ鶏
鯛の端材鯛団子鯛団子のチリソース
にんじんの飾り切りの端ピューレにして煮詰め、ムース—

なぜそうなるのか

端材は原価がかからない。それをおいしくできれば、まかないの原価は下がり、店の利益が守られる。さらに、端材は形も量もばらばらなので、どう使うかを考えること自体が、料理を組み立てる練習になる。担々麺は、搾りかすを使い切るために献立が決まった例だ。材料が先、料理があと、という順番もある。

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