料理人の教科書

まかない ・ 中 ・ 汁

トマトと卵のスープ

くし形のトマトと長ねぎをごま油でさっと炒めてから、鶏がらのスープで煮る。うっすらとろみをつけ、煮立ったところに卵を細く流してふんわり仕上げる。トマトの酸味が主役の、やさしい中華スープ。

時間
20分
難しさ
やさしい
道具
大きな鍋、お玉、ボウル(溶き卵と水溶き片栗粉)
余り食材で
トマトの端、半端な卵、肉のゆで汁、長ねぎの青いところ

材料 10人前

人数
人前

具

  • トマト500g約3.5個
  • 長ねぎ60g約1/2本
  • 卵5個
  • ごま油(炒める分)15ml

スープ

  • 水2L
  • 鶏がらスープの素16g
  • 酒30ml

味

  • 塩6g
  • 醤油10ml
  • こしょう少々

とろみ

  • 片栗粉20g
  • 水20ml

仕上げ

  • ごま油15ml

作り方

  1. トマトを大きめのくし形に切る

    トマトはへたを取り、8等分のくし形に切る。大きければ、さらに横半分に切る。長ねぎは斜めの薄切りにし、白いところと青いところに分ける。卵は溶きほぐし、片栗粉は分量の水で溶いておく。

    ここがポイント
    • トマトは、大きめのくし形に切る

      小さく切ると、煮ているうちに溶けてなくなる。くし形にすると、形が残って、食べたときにトマトの味がわかる。赤くて重い、熟したトマトがおいしい。皮が気になるときは、熱湯にさっと通して皮をむく。ほかの料理で出たトマトの端でも作れる。

    トマトを大きめのくし形に切る
    トマトを大きめのくし形に切る
  2. 長ねぎとトマトを、ごま油でさっと炒める

    大きな鍋に炒める分のごま油を中火で熱し、長ねぎの白いところを入れて、香りが立つまで炒める。トマトを入れ、1〜2分、トマトの角が少しくずれて汁が出てくるまで炒める。

    ここがポイント
    • トマトは、油でさっと炒めてから煮る

      先に炒めると、トマトの旨みと甘みがスープに出て、色もきれいな金色になる。トマトの赤い色のもとは、油に溶けやすい。炒めずに、煮立ったスープに入れてさっと煮ると、形がよく残ってさっぱりする。

    長ねぎとトマトをごま油で炒める
    長ねぎとトマトをごま油で炒める
  3. スープで煮て、味をつける

    水・鶏がらスープの素・酒を入れて強火にする。煮立ったらアクをすくい、中火で2〜3分煮る。塩・醤油・こしょうを入れて、味を見る。

    ここがポイント
    • 具は少なくして、トマトの味を主役にする

      いろいろ入れすぎず、トマトの酸味と卵のやさしさを楽しむ。塩は全体の重さの約0.5%と控えめでよい。トマトの酸味と卵の甘みで、塩が少なくても味がまとまる。にんにくや生姜を少し入れると、香りが立つ。

    • トマトは長く煮ると形がなくなる。トマトの味がスープに出たら、次に進む。

    トマトをスープで煮てアクをすくう
    トマトをスープで煮てアクをすくう
  4. うっすらとろみをつける

    火を弱め、水溶き片栗粉をよく混ぜ直して、お玉で混ぜながら細く回し入れる。火を強めて煮立て、スープにうっすらとろみがついたらよい。

    ここがポイント
    • うっすらとろみをつけてから、卵を入れる

      とろみがあると、卵が沈まずにふわっときれいに広がる。大人数でよそっても、卵とトマトが均一に入り、冷めにくい。とろみをつけない、さらっとしたスープでもよい。

  5. 煮立ったところに卵を細く流す

    スープが煮立っているところに、溶き卵を鍋全体に細く回し入れる。10秒ほどそのままにして、卵がふんわり浮いてきたら、お玉で大きく1〜2回混ぜる。長ねぎの青いところを入れて火を止め、仕上げのごま油を回しかける。

    ここがポイント
    • 卵は煮立ったところに細く流し、すぐに混ぜない

      煮立っているところに入れると、卵がすぐ固まってふんわりする。流してすぐに混ぜたり、強い火で煮立て続けたりすると、卵が細かく、かたくなる。ふんわり浮いたら大きく混ぜて、火を止める。

    煮立ったところに卵を細く流す
    煮立ったところに卵を細く流す
  6. 熱いうちに器に注ぐ

    器に、トマトと卵がまんべんなく入るように注ぐ。

    ここがポイント
    • 肉のゆで汁で作ると、一品増える

      角煮の下ゆで汁や、鶏をゆでた汁は、そのまま卵スープのだしになる。こしてアクを除き、脂が多ければすくう。ゆで汁には塩が入っていないので、味を見て鶏がらスープの素か塩を足す。

    • 卵の一品がほしい日の汁にする

      主菜に卵を使わない日に、卵のスープをつける。酢豚のような甘酸っぱい主菜や、揚げ物の日にも合う。

大人数で作るとき 20人前より多いとき

  • トマトは煮すぎると溶けるので、出すまで時間があるときは、とろみをつけたところで火を止めておく。出す直前に煮立てて、卵を入れる推測
  • 鍋が大きいと、卵が一か所にかたまりやすい。鍋全体に、細く大きな円を描くように流す推測
  • 卵を入れてから長く温めておくと、卵がかたくなる。温め直すときは、煮立てずに弱火で推測
  • とろみをつけたあとは、鍋底が焦げやすい。ときどき鍋底からお玉で混ぜる
  • 残ったら、浅い容器に分けて早く冷まし、冷蔵庫に入れて翌日までに食べる推測

この料理から学べること

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