
まかない ・ 洋 ・ 汁
かぶのポタージュ
皮を厚めにむいたかぶと玉ねぎを、バターで色をつけずに炒め、少ない水でくずれるまで煮る。ミキサーでなめらかにしてこし、牛乳でのばす。かぶの甘みだけで作る、白いポタージュ。
材料 10人前
野菜
- かぶ(葉を落としたもの)1kg約10個
- 玉ねぎ300g約1.5個
- バター50g
煮汁
- 水400ml
仕上げ
- 牛乳400ml
- 生クリームお好みで
味
- 塩10g
かぶの葉の飾り
- かぶの葉100g
- オリーブ油15ml
- 塩少々
作り方
葉とかぶと玉ねぎを切る
かぶの葉は根元の土をよく洗い、細かく刻む。かぶは皮を厚めにむき、縦半分に切って3mm厚さの薄切りにする。玉ねぎは縦半分に切って薄切りにする。
ここがポイント- かぶの皮は厚めにむき、皮は別の料理に回す
皮のすぐ内側には筋がある。厚めにむくと、口当たりがなめらかになり、白くきれいに仕上がる。むいた皮は、ピクルスやきんぴら、おろしにして使い切る。強いミキサーとこし器を使い、皮ごと作って皮の香りを生かす店もある。
薄く切るほど早く火が通り、炒めるときに水分が早く飛ぶ。

かぶは皮を厚めにむいて薄切りにする - かぶの皮は厚めにむき、皮は別の料理に回す
玉ねぎを、色をつけずに炒める
厚手の鍋にバターを中火よりやや弱い火で溶かし、玉ねぎと分量の塩をひとつまみ入れる。ときどき混ぜながら10分ほど、しんなり透き通るまで炒める。色がつきそうなら火を弱める。
ここがポイント- 玉ねぎは、バターと塩で汗をかかせるように炒める
塩をふると玉ねぎから水分が出て、その水分で蒸らすように火が通る。色をつけずにじっくり炒めると、甘みが出る。玉ねぎの甘みが、かぶの軽い味を下から支える。色がつくと、スープが白く仕上がらない。

玉ねぎをバターで透き通るまで炒める - 玉ねぎは、バターと塩で汗をかかせるように炒める
かぶを入れて、バターをなじませる
かぶを入れて全体を混ぜ、バターをからめる。3〜5分、かぶのふちが少し透き通るまで炒める。色はつけない。

かぶにバターをからめてふちを透き通らせる 少しの水で、くずれるまで煮る
水と残りの塩を入れて強火にし、煮立ったら弱火にする。ふたを少しずらして15〜20分、かぶが木べらで押すとくずれるまで煮る。ときどき混ぜ、鍋のふちについたかぶは、ゴムべらで落とす。
ここがポイント- 水は少なめにして、スープの素は入れない
水が多いと味が薄まり、牛乳でのばす余地もなくなる。少ない水でくずれるまで煮ると、濃いピューレになる。スープの素を入れないのは、かぶのやさしい香りを消さないため。入れるときは、その分の塩を減らす。根セロリやセロリの端を煮出した汁で煮ると、後味がすっきりする。
水はかぶの半分の高さくらいで足りる。煮るうちに、かぶから水が出てくる。ふちについたかぶが焦げて落ちると、白い色がにごる。

かぶが押してくずれるまで煮る - 水は少なめにして、スープの素は入れない
煮ているあいだに、葉を炒める
フライパンにオリーブ油を中火で熱し、刻んだ葉と塩少々を入れて、しんなりするまで1〜2分炒める。バットに広げて冷ます。
ここがポイント- かぶの葉は炒めて、色と香りを足す
葉を油で炒めると苦みがやわらぎ、白いスープに緑が映える。ミキサーを使わず、木べらや泡立て器でつぶして、かぶの粒を残す作り方もある。
広げて早く冷ますと、余熱で色が黒ずまず、緑色がきれいに残る。

かぶの葉を油で炒めて広げる - かぶの葉は炒めて、色と香りを足す
粗熱を取ってミキサーにかけ、こす
火を止め、湯気が落ち着くまで粗熱を取る。ミキサーに半分くらいまでずつ入れ、かぶの繊維が見えなくなるまで2〜3分回す。目の細かいこし器でこして、鍋に戻す。ミキサーに残ったものは、牛乳の一部ですすいで鍋に入れる。
ここがポイント- ミキサーは、必ず粗熱を取ってからかける
熱いまま回すと、中の湯気でふたが押し上げられ、スープがはねたり、ガラスの容器が割れたりして、やけどの原因になる。半分より多く入れると、ふたのすき間からあふれる。
- 繊維がなくなるまで回し、こす
かぶは繊維が強い。じゃがいもとちがって、長く回しても粘りが出ないので、しっかり回すほど粒が細かくなり、なめらかになる。こし器でこすと、のどごしがよくなる。急ぐときは、こさなくてもよい。

ミキサーでなめらかにしてこす - ミキサーは、必ず粗熱を取ってからかける
牛乳でのばし、煮立てずに温める
鍋を弱火にかけ、牛乳を少しずつ加えて混ぜ、とろりと流れる濃さにのばす。濃ければ牛乳か水を足す。混ぜながら温め、ふちがふつふつしてきたら火を止める。味を見て塩で整える。生クリームを使うなら、ここで少しだけ入れる。
ここがポイント- 牛乳はミキサーのあと。入れたら煮立てない
牛乳を入れて煮立てると、水分が飛んで乳の固形分と脂が残り、ヨーグルトやチーズのような味になる。生クリームは、入れすぎるとかぶの味がわからなくなるので、ほんの少し。仕上げに冷たいバターを少し落として混ぜると、香りがよくなる。ヨーグルトや味噌を少し加えて、かぶのくせをやわらげるやり方もある。
- 塩は、ひと口目が少し物足りないくらいにする
ポタージュは1杯を全部飲む。ひと口目でちょうどよいと、飲み終わるころには濃く感じる。全体の重さの約0.5%で、汁物の中では控えめ。熱いものは熱々で出すだけで、ぐっとおいしくなる。

牛乳でのばして煮立てずに温める - 牛乳はミキサーのあと。入れたら煮立てない
熱々を器に注ぎ、葉をのせる
温めた器に熱いうちに注ぎ、真ん中に炒めた葉を少しのせる。器のふちについたら、ふき取る。
ここがポイント- グラタンやパスタの日の汁にする
洋食の主菜の日に、温かいポタージュを1杯つける。かぶが余ったら、葉は飾りに、皮は漬物に回して、1個を使い切る。
- グラタンやパスタの日の汁にする
大人数で作るとき 20人前より多いとき
- ある店では、かぶを1回に30個ほど使って作る。牛乳を入れる前のピューレの状態で置いておき、出す分だけ牛乳でのばして温める。3日ごとに作り直し、冷凍はしない(ピューレは時間がたつと香りが落ちる)
- 量が多いときは、ハンドブレンダーで鍋のまま回すと早い。火を止め、刃を鍋底につけたまま回すと、はねにくい推測
- ミキサーを使うときは、何回にも分けてかける
- 玉ねぎとかぶを炒める鍋は、口の広いものを使う。鍋底に厚く重なると、底だけ色がつきやすい
- 出すまで時間があるときは、牛乳を入れたあとで長く火にかけておかない。冷めたら、弱火で混ぜながら温め直す推測
- 残ったら、浅い容器に分けて早く冷まし、冷蔵庫に入れて翌日までに食べる推測





