料理人の教科書

考え方味の決め方

旨みは足しすぎない。苦みも味のうち

  • 旨みは足しすぎない。苦みも酸味も味のうち
  • 口に入れて、足りないものだけを足す

くわしく

ある日本料理の料理人の豚汁は、だしを使わず水と味噌だけで作る。旨みが強すぎると、かえって味の輪郭がぼやけるからだ。食べ終わるころにちょうどよく感じる加減をねらう。

ある中国料理のシェフは、ゴーヤーの苦みを消そうとしない。苦みがあるから、ほかの味が立つ。苦みを隠すために味つけを濃くするのは逆効果だ、という考えだ。

なぜそうなるのか

旨みや塩けを重ねすぎると、どの味も目立たなくなり、食べ続けると飽きる。まかないは毎日食べるので、なおさら。苦み・酸味・甘みは、互いに引き立て合う。全部を消してしまうと、平らな味になる。レシピはパズルのようなものだ。口に入れて、足りないパーツを探す。足すのは、足りないものだけ。

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