料理人の教科書

まかない ・ 中 ・ 副菜

じゃがいもの細切り炒め(酸辣土豆絲)

じゃがいもを2〜3mmの細切りにし、水を替えて洗ってでんぷんを落とす。唐辛子と花椒の香りの油で、強火で短く炒め、黒酢を最初と最後の2回に分けて入れる。しゃきしゃきで酸っぱ辛い、油の多い中華の主菜の横の温かい小鉢。

時間
30分
難しさ
ふつう
道具
包丁、まな板、スライサー、大きなボウル、ざる、中華鍋か大きなフライパン、お玉
余り食材で
半端なじゃがいも、ピーマンやパプリカの残り、青ねぎ

材料 10人前

人数
人前

野菜

  • じゃがいも(メークイン)1kg約6.5個
  • ピーマン60g約2個
  • にんにく20g約4片

香りの油

  • サラダ油60ml
  • 花椒(粒)3g
  • 赤唐辛子5本

味

  • 黒酢40ml
  • 塩6g
  • 鶏がらスープの素5g
  • 砂糖5g

作り方

  1. じゃがいもを細切りにして、水に浸ける

    じゃがいもは皮をむき、2〜3mm厚さの薄切りにする。少しずつずらして重ね、端から2〜3mm幅の細切りにする。切ったものから、大きなボウルの水に入れる。スライサーを使ってもよい。

    ここがポイント
    • じゃがいもは2〜3mmの細切りにし、太さをそろえる

      細いほど早く火が通り、しゃきしゃきした歯ざわりが強く出る。太さがばらばらだと、細いものはくずれ、太いものは生っぽく残る。薄切りを少しずつずらして重ね、指で軽く押さえて、包丁の重みで垂直に切りおろす。煮くずれしにくいメークインが向く。

    じゃがいもを2〜3mmの細切りにする
    じゃがいもを2〜3mmの細切りにする
  2. 水を替えて洗い、水気をよくふく

    水が白くにごったら替えて、水が澄むまで3回ほど洗う。ほかの材料を切るあいだ水に浸けておき、炒める直前にざるに上げて、ふきんか紙タオルで水気をよくふく。

    ここがポイント
    • 水を替えて洗い、表面のでんぷんを落とす

      切り口から出たでんぷんが残ったまま炒めると、ねばってくっつき、鍋にもこびりつく。水が澄むまで何回か替えて洗い、炒める直前まで水に浸けておく。切り口が空気にふれて茶色くなるのも防げる。

    • 水気が残ると、熱い油がはねて、鍋の温度も下がる。

    水を替えて洗い水が澄むまで
    水を替えて洗い水が澄むまで
  3. ほかの材料を用意する

    ピーマンは種を取って細切りにする。にんにくは薄切りにする。赤唐辛子は種を取って、2〜3つにちぎる。塩・鶏がらスープの素・砂糖は小さな器に合わせ、黒酢は半分ずつに分けておく。

    ピーマン・にんにく・唐辛子と調味料を用意する
    ピーマン・にんにく・唐辛子と調味料を用意する
  4. 香りの油を作る

    中華鍋にサラダ油と花椒を入れて弱火にかけ、香りが立ったら花椒を取り出す。にんにくと赤唐辛子を入れ、唐辛子の色が鮮やかになるまで炒める。

    ここがポイント
    • 唐辛子と花椒は、油で香りを出してから

      花椒は弱火で香りを油に移し、取り出す。粒のまま残すと、かんだときにしびれが強く出る。唐辛子は色が鮮やかになるまで炒めると、辛みと香りが油に出る。焦がすと苦くなる。

    花椒の香りを出した油で唐辛子とにんにくを炒める
    花椒の香りを出した油で唐辛子とにんにくを炒める
  5. 強火で短く炒め、黒酢を2回に分けて入れる

    強火にしてじゃがいもを入れ、黒酢の半分を鍋肌から回し入れて、お玉で手早く炒める。2〜3分炒めて、じゃがいもが少し透き通ってきたら推測、ピーマンと合わせた調味料を入れて30秒ほど炒める。火を止める直前に、残りの黒酢を鍋肌から回し入れ、ひと混ぜする。鍋に入りきらない量は、何回かに分けて炒める。

    ここがポイント
    • 黒酢は2回に分ける。最初は歯ざわりのため、最後は香りのため

      酢を先に入れると、じゃがいもがやわらかくなりにくく、しゃきっと仕上がる(酸があると、じゃがいもの細胞をつなぐ成分がくずれにくい。一般的な調理の知識による説明)。最後にもう一度、鍋肌から入れると、熱で酢の香りが立ち、酸味がはっきりする。最後の酢は、火を止める直前か、止めてから入れる。

    • 強火で短く。透き通りはじめたら止める

      炒めすぎると、ほくほくのじゃがいもになり、しゃきしゃきが消える。少し透き通って、かむとまだわずかに芯があるくらいが目安。鍋に一度にたくさん入れると、温度が下がって蒸れるので、鍋の底に広がる量ずつ炒める。

    強火でじゃがいもを炒めて透き通らせる
    強火でじゃがいもを炒めて透き通らせる
  6. 熱いうちに出す

    すぐ器にこんもりと入れる。

このほかのポイント
  • 豚肉やピーマンで形を変えられる

    細切りの豚バラに塩・こしょう・酒で下味をつけ、溶き卵と片栗粉をからめておく。じゃがいもを先に炒めて取り出し、豚肉を炒めてから戻すと、ご飯の進む主菜になる。酢を入れずに、ピーマンと塩だけで炒める形もある。

  • 油の多い中華の主菜の日に

    麻婆豆腐の日に、酸っぱ辛いじゃがいも炒めとナムル、酸辣湯を並べる店もある。じゃがいもでおなかが満ち、酸味で口が軽くなる。油淋鶏やレバニラ炒めの横にも合う。

大人数で作るとき 20人前より多いとき

  • 切るのは、スライサーを使うと早く、太さもそろう。切ったものから水に入れる
  • 炒めるのは、鍋の底に広がる量ずつ。何回かに分け、そのたびに香りの油から作るか、香りの油を多めに作って分けて使う推測
  • 炒めてから時間がたつと、じゃがいもから水が出て、しゃきしゃきが落ちる。出す直前に炒める。切って水に浸けるところまでは、前もってしておける2時間ほどまで。推測
  • 残ったら冷まして冷蔵庫に入れ、翌日までに食べる。冷たいままでもサラダのように食べられる推測

この料理から学べること

合わせたい料理 この副菜を入れて、定食にするなら