料理人の教科書

まかない ・ 洋 ・ 副菜

ポテトサラダ

ゆでたじゃがいもを粉ふきにし、熱いうちに酢と塩で下味をつけてから、冷ましてマヨネーズであえる。粒を残したほくほくの食感で、焼き魚や揚げ物の横で味の向きを変える定番。

時間
40分
難しさ
やさしい
道具
大きな鍋、木べら、マッシャー、浅いバット、大きなボウル、ゴムべら
余り食材で
野菜の端(にんじん・玉ねぎ・きゅうり)、ひじきの煮物、魚のコンフィの端、割れた野菜チップス

材料 10人前

人数
人前

じゃがいもと野菜

  • じゃがいも(男爵)1.3kg約8.5個
  • にんじん250g約1.5本
  • 玉ねぎ140g約3/4個
  • きゅうり220g約2本
  • 塩(ゆで湯用)適量
  • 塩(塩もみ用)4g

下味

  • 酢60ml
  • 砂糖20g
  • 塩8g

具

  • ロースハム50g約4枚
  • ゆで卵4個

あえ衣

  • マヨネーズ170g
  • 練りからし20g
  • 黒こしょう少々

作り方

  1. じゃがいもとにんじんを水からゆでる

    じゃがいもは皮をむいて洗い、大きめのひと口大(3〜4cm)に切る。切ったら水にさらさない。にんじんは皮ごと洗い、縦4つ割りのかたまりにする。大きな鍋に入れ、かぶるくらいの水と、水の重さの1%の塩を入れて強火にかける。沸いたら、湯面がゆらぐくらいの弱火にして12〜15分、竹串がすっと通るまでゆでる。にんじんも一緒に取り出す。

    ここがポイント
    • じゃがいもは水から、静かな火でゆっくりゆでる。切ったら水にさらさない

      水からゆでると、外と中の温度差が小さく、均一に火が通る。ぐらぐら沸かすと、外だけくずれて水っぽくなる。切ったあと水に浸けると、甘みやでんぷんが水に逃げる。時間があれば、皮つきのまま丸ごと30〜40分ゆでると、旨みが逃げず、水っぽくならない。

    • にんじんは、かたまりのままゆでて、あとで切る

      薄く切ってからゆでると、やわらかくなりすぎて形がくずれる。かたまりでゆでて冷めてから切ると、ほどよい歯ごたえと形が残る。

    水から静かにゆでる
    水から静かにゆでる
  2. 具の下ごしらえをする

    ゆでているあいだにやる。玉ねぎは繊維に沿って薄切りにし、塩もみ用の塩の半分をまぶして、泡のような水が出るまでしっかりもむ。水でさっと洗い、水気を切る。きゅうりは薄い小口切りにし、残りの塩をまぶして10分おく。ハムは1cm角に切る。

    ここがポイント
    • 玉ねぎはしっかり塩もみし、きゅうりは塩をしておいて、洗って絞る

      玉ねぎは塩でもむと、辛みやえぐみが水分と一緒に出る。きゅうりは、そのまま入れると水が出てサラダが水っぽくなる。塩で先に水を出し、洗って塩気を落としてから絞る。

    玉ねぎときゅうりに塩をする
    玉ねぎときゅうりに塩をする
  3. 粉ふきにして、熱いうちに下味をつける

    湯を捨てて鍋を弱火にかけ、木べらで返しながら1〜2分推測、表面が白く粉をふくまで水分を飛ばす。火を止め、熱いうちに下味の酢・砂糖・塩をふって混ぜ、マッシャーで半分ほどをつぶす。残りは粒のまま残す。

    ここがポイント
    • 熱いうちに、酢・砂糖・塩で下味をつける

      ゆでたじゃがいもは、冷めていくときにまわりの味を吸いこむ。熱いうちに酢と塩をふっておくと、中まで味がしみる。冷めてからでは、油の多いマヨネーズはほとんどしみこまない。酢の酸味があるので、塩を控えめにしても味がぼやけない。フランス料理のように、酢と油と塩のドレッシングで下味をつけてもよい。

    • 湯を捨てたら、鍋で水分を飛ばして粉ふきにする

      じゃがいもの表面に残った湯は、そのまま混ぜると水っぽさになる。弱火で空いりして水分を飛ばすと、じゃがいもの味が濃くなり、下味もしみこみやすい。

    • 半分だけつぶし、粒を残す。混ぜすぎない

      熱いうちにつぶすと、じゃがいもの細胞がばらばらにほぐれ、さらっとなめらかになる。冷めてから強くつぶしたり混ぜすぎたりすると、細胞がこわれてでんぷんが出て、ねばる。ほくほくの粒となめらかなところが混ざると、食べ飽きない。

    粉ふきにして半分ほどつぶす
    粉ふきにして半分ほどつぶす
  4. 広げて冷ます

    浅いバットに広げ、粗熱が取れたら冷蔵庫に入れ、手でさわって冷たいくらいまで冷ます。そのあいだに、ゆで卵の殻をむき、にんじんを3〜5mm厚さのいちょう切りにする。きゅうりはさっと洗って水気を絞る。玉ねぎももう一度絞る。

    ここがポイント
    • マヨネーズは、冷ましてから入れる

      熱いじゃがいもに入れると、マヨネーズが溶けて油が分かれ、なめらかさと酸味がなくなる。大人数のポテトサラダは菌がふえやすい料理でもあるので、浅いバットに広げて早く冷ます。

  5. あえる

    大きなボウルにマヨネーズと練りからしを入れて混ぜる。じゃがいも・にんじん・玉ねぎ・きゅうり・ハムを入れ、ゆで卵を手でちぎって加える。ゴムべらで底から返すように、さっくり混ぜる。味をみて、塩と黒こしょうで調える。

    ここがポイント
    • 練りからしは、先にマヨネーズに混ぜておく

      あとから入れると、からしがかたまりで残り、辛いところと辛くないところができる。先に混ぜておけば、むらなく味がつく。からしの辛みで後味が締まり、こくが出る。

    • 卵を手でちぎると、まな板と包丁を使わずにすむ。マヨネーズを足して味を濃くすると重くなるので、足りないときは塩で調える。

    ゴムべらでさっくりあえる
    ゴムべらでさっくりあえる
  6. 黒こしょうをふって出す

    冷蔵庫で冷やしておき、器に盛って黒こしょうをふる。

    ここがポイント
    • カリッとしたものを上にのせると、食感に変化が出る

      割れた野菜チップスや、カリカリに揚げたじゃがいもの皮をのせる。しっとりしたポテトサラダに、香ばしさと歯ごたえが加わる。じゃがいもの皮は170〜180℃の油で揚げ、熱いうちに塩をふる。

このほかのポイント
  • 主菜に合わせて、マヨネーズの量と味の向きを変える

    角煮のような脂の多い主菜には、マヨネーズを少なめにして重さを重ねない。焼き魚のように塩の主菜には、マヨネーズの酸味とこくのポテトサラダを合わせると、味の向きが変わって最後まで飽きない。

  • 具は、店の端材で変えられる

    野菜の端、ひじきの煮物、魚のコンフィの端などを混ぜてもよい。燻製したマヨネーズを使うと、香ばしいポテトサラダになる。ピクルスとグリーンピースとディルを入れると、ロシア風になる推測。

大人数で作るとき 20人前より多いとき

  • じゃがいもは、鍋に入る量なら一度にゆでてよい。鍋がいっぱいになるときは2つに分ける。重なりすぎると、上と下で火の通りがそろわない
  • 冷ますバットは2つ以上に分け、じゃがいもを薄く広げる。山のまま冷ますと、中が冷えるまでに時間がかかる
  • 下ごしらえは、じゃがいもをゆでているあいだに終わらせる。あえるのは冷めてから、出す時間の前に
  • マヨネーズのポテトサラダは傷みやすい。作ったら冷蔵庫に入れ、出すまで常温に置かない。その日のうちに食べきる
  • 時間がたつと、じゃがいもが水分を吸ってかたくなる。かたいときは、マヨネーズを足さずに、牛乳か、きゅうりの塩もみで出た汁を少し足してのばす

この料理から学べること

合わせたい料理 この副菜を入れて、定食にするなら