
まかない ・ 洋 ・ 副菜
カポナータ
こんがり揚げたなすを、セロリと玉ねぎ、オリーブとケイパーの甘酸っぱいソースに合わせる、シチリアの野菜料理。酢と砂糖で仕上げるのが、トマトで煮込むラタトゥイユとのちがい。一晩おくとなじみ、冷やしてもおいしい。
材料 10人前
野菜
- なす1kg約12.5本
- 塩(なすの塩水用)適量
- 玉ねぎ200g約1個
- セロリ150g約1.5本
- 揚げ油適量
- オリーブ油(炒め用)45ml
甘酸っぱいソース
- 砂糖30g
- 白ワインビネガー70ml
- 塩6g
ソースの具
- トマト水煮(ホール)300g
- グリーンオリーブ(種なし)70g
- ケイパー(酢漬け)30g
- レーズン30g
- 松の実お好みで
仕上げ
- バジル適量
作り方
なすを大きめに切って、塩水につける
なすはへたを取り、縦4つに切ってから3cm長さに切る。塩水水の重さの1%ほどの塩。推測に10分つける。つけているあいだに、玉ねぎとセロリを1.5cm角に切る。セロリは外側のかたい筋だけ取る。
ここがポイント- なすは大きめに切り、塩水につけて絞ってから揚げる
なすは、揚げると縮むので大きめに切る。塩水につけてから絞ると、スポンジのような身の中の空気がつぶれて、揚げたときに油を吸いにくい。新しいなすなら、切ってすぐ揚げてもよい。

なすを大きめに切って塩水につける - なすは大きめに切り、塩水につけて絞ってから揚げる
なすを絞って、180℃でこんがり揚げる
なすを水で洗い、両手ではさんでしっかり絞る。揚げ油を180℃に温め、なすを入れて、身がこんがりきつね色になるまで3〜4分揚げる推測。紙を敷いたバットに広げ、熱いうちに塩をふる(塩の半分ほど)。一度に入れるのは、油の表面の半分がうまるくらいまで。
ここがポイント- なすは180℃でこんがり揚げ、熱いうちに塩をして、油を切る
なすは油と相性がよく、揚げると身がとろっとする。炒めると、ところどころかたい食感が残る。高い温度でさっと揚げると、油を吸いすぎず、重くならない。熱いうちに塩をふると、下味が入る。紙で油を切らないと、油っぽい仕上がりになる。
一度にたくさん入れると、油の温度が下がって、なすが油を吸う。

なすを180℃でこんがり揚げる - なすは180℃でこんがり揚げ、熱いうちに塩をして、油を切る
玉ねぎとセロリを炒め、ケイパーとオリーブを入れる
なすを揚げているあいだに、浅い鍋10人前で直径28〜30cm。推測にオリーブ油と玉ねぎを入れ、塩をひとつまみふって中火で炒める。しんなりして甘い香りが出たらセロリを加え、軽く透き通るまで炒める。ケイパーを入れて、ふくらむまで炒め、オリーブ・レーズン・松の実を加える。
ここがポイント- ケイパーは油で炒めて香りを立て、塩はオリーブとケイパーのぶん控える
ケイパーは、油の中でふくらむまで炒めると香りが立つ。オリーブとケイパーは塩気が強いので、塩はそのぶん控える。レーズンの甘みや、松の実の食感を足す店も多い。アンチョビを油で炒めて入れると、旨みとこくが増す。
玉ねぎは、先にやわらかく炒めて甘みを出す。セロリは、あとから入れて、しゃきっとした食感と香りを残す。

玉ねぎとセロリを炒めてケイパーとオリーブを入れる - ケイパーは油で炒めて香りを立て、塩はオリーブとケイパーのぶん控える
砂糖と酢を入れ、トマトで煮詰める
砂糖を入れて全体にからめ、白ワインビネガーを加えてひと煮立ちさせる。トマトの水煮を手でつぶして加え、ときどき鍋底から混ぜながら、弱めの中火で、汁気がほとんどなくなるまで5〜8分煮詰める推測。鍋のふちについたソースは、ゴムべらでこまめに落とす。味を見て、酢・砂糖・塩で甘酸っぱさを整える。
ここがポイント- カポナータは、酢と砂糖で甘酸っぱく仕上げる。ラタトゥイユとはちがう
南イタリアのシチリアには、甘酸っぱい味の料理が多い。ラタトゥイユは、夏野菜をトマトで煮込む料理。カポナータは、揚げたなすを主役に、酢と砂糖の甘酸っぱいソースでまとめる。酢が入らなければ、カポナータにならない。
- 甘酸っぱさは、最後に味を見て整える
酢と砂糖の量は、店によって10倍以上ちがう。材料の量で始めて、煮詰めたあとに味を見て、酢・砂糖・塩で整える。砂糖をからめてから酢を入れてひと煮立ちさせると、酢の角がとれて、まろやかになる。酸っぱさをはっきり残したいときは、酢の一部を、火を止めてから入れる。酸っぱいのが苦手な人が多いときは、砂糖を少し足す。

砂糖と酢を入れてトマトで煮詰める - カポナータは、酢と砂糖で甘酸っぱく仕上げる。ラタトゥイユとはちがう
なすを合わせ、広げて冷ましてなじませる
火を止めて揚げたなすを加え、くずさないように大きく混ぜる。煮込まない。バットに広げて粗熱を取り、バジルをちぎって混ぜ、ラップをして冷蔵庫で30分以上、できれば一晩おく。常温にもどすか、冷たいまま出す。
ここがポイント- トマトは少なめにして、汁気をとばしてから、なすを合わせるだけ
トマトが多かったり、なすを長く煮込んだりすると、トマトの煮込みになって、野菜それぞれの味がわからなくなる。ソースは汁気がほとんどなくなるまで煮詰める。汁気が多いと、水っぽいカポナータになる。
- 一晩おくと味がなじむ。冷やしても、常温でもおいしい
冷めていくあいだに、甘酸っぱいソースが野菜にしみこむ。作り置きができ、冷蔵で3〜4日もつ。温め直さず、常温か冷たいまま出す。

揚げたなすを合わせて広げて冷ます - トマトは少なめにして、汁気をとばしてから、なすを合わせるだけ
- 豚のローストや、パンの日の煮込みに添える
豚のかたまり肉をハーブで漬けて焼いたローストに、甘酸っぱいカポナータを添えると、脂っこさが切れる推測。主食がパンの日の煮込みの横にも合う。
- 余った夏野菜を足してもよい
ズッキーニやパプリカを足すときも、揚げてから合わせる。パプリカは長めに揚げて甘みを出し、ズッキーニは軽く揚げて食感を残す。残ったカポナータは、パスタのソースにもなる。
大人数で作るとき 20人前より多いとき
- いちばん時間がかかるのは、なすを揚げるところ。揚げているあいだに、別の鍋でソースを作る
- 揚げたなすはバットに広げ、重ねない。重ねると、下のなすが蒸れて油が切れない推測
- 20人分をこえるときは、ソースを浅い鍋2つに分ける。深い鍋だと、汁気がとばずに水っぽくなる推測
- 冷ますときはバットに薄く広げ、粗熱が取れたらラップをして冷蔵庫に入れる
- 前の日に作っておくと、いちばんおいしい。冷蔵で3〜4日
- 出すときに汁気が出ていたら、軽く混ぜて、汁気を切って盛る推測






