料理人の教科書

まかない ・ 和 ・ 副菜

白和え

水を切った木綿豆腐に、先に塩を入れてなめらかにし、うすくちと練りごまで白い衣にする。だしで下煮して絞った具と、しょうゆ洗いした青菜を和える。やさしい味で、甘辛い主菜の横の口休めになる。

時間
40分
難しさ
ふつう
道具
フードプロセッサーか泡立て器、小鍋、大きな鍋、大きなボウル、バット、ざる、さらし
余り食材で
かぶの茎、大根の葉、にんじんの端、下煮の地(卵とじの吸いものに)

材料 10人前

人数
人前

衣

  • 木綿豆腐600g

衣の味

  • 塩2g
  • 砂糖25g
  • うすくち醤油20ml
  • 白練りごま(すりごまでもよい)20g

具

  • 青菜(小松菜。かぶの茎や大根の葉でもよい)250g約1.5束
  • しょうゆ(しょうゆ洗い用)10ml
  • にんじん120g約3/4本
  • こんにゃく150g
  • 生しいたけ80g約5.5枚

下煮の地

  • だし(かつおと昆布)300ml
  • うすくち醤油15ml
  • みりん15ml

仕上げ

  • 黒いりごま少々

作り方

  1. 豆腐の水を切る

    豆腐は厚みを半分に切り、紙タオルで包んでバットに並べる。上にバットを重ねて重し(水を入れたボウルなど)をのせ、冷蔵庫で1時間おく。重さが7割ほどになり、手で持てるかたさになればよい。

    ここがポイント
    • 木綿豆腐の厚みを半分にして重しをかけ、冷蔵庫で1時間水を切る

      水が残っていると衣が水っぽくなり、具の味もぼやける。厚みを半分にすると、早く水が抜ける。冷蔵庫に入れるのは、豆腐がいたみやすいから(とくに夏)。重さが7割ほど、手で持てるかたさが目安。水を取りすぎると、衣がかたくなる。木綿は大豆の味が濃く、白和えに向く。

    豆腐の厚みを半分にして重しをかける
    豆腐の厚みを半分にして重しをかける
  2. 具を切って、だしで下煮する

    水を切っているあいだに、にんじんとこんにゃくは3cm長さの細切りにし、こんにゃくは熱湯で1分ほど下ゆでして臭みを抜く推測。しいたけは軸を取って薄切りにする。小鍋に下煮の地(だし・うすくち醤油・みりん)とにんじん・こんにゃく・しいたけを入れて火にかけ、煮立ったら弱火で3分ほど煮る。にんじんに少し歯ごたえが残るくらいで火を止め、地ごとバットに移して冷ます。急ぐときは氷水に当てる。

    ここがポイント
    • 具は、だしで下煮して冷まし、汁気をしっかり絞る

      だしの味が具に入り、衣と味がつながる。地ごと冷ますと、冷めるあいだに味がしみる。汁気が残ると衣が水っぽくなるので、さらしで包んで絞る(紙は絞ると破れる)。絞った地は、卵でとじると吸いものになる。

    具をだしで下煮する
    具をだしで下煮する
  3. 青菜をゆでて、しょうゆ洗いする

    たっぷりの湯に青菜を根元から入れて15秒ほどゆで、葉まで沈めてさらに20秒ほどゆでる。色が鮮やかになったら冷水にとって絞る。3cm長さに切り、しょうゆ(しょうゆ洗い用)をまぶして、もう一度しっかり絞る。

    ここがポイント
    • 青菜は、しょうゆ洗いで下味をつけて絞る

      ゆでた青菜にしょうゆをまぶして絞ると、水っぽさが取れ、下味がつく。下味がないと、口の中で衣と青菜の味がばらばらになる。青菜は根元から入れて、時間差でゆでる。

    青菜をしょうゆ洗いして絞る
    青菜をしょうゆ洗いして絞る
  4. 先に塩を入れて、衣をなめらかにする

    水を切った豆腐をちぎってフードプロセッサーに入れ、先に塩だけ入れて回す。なめらかになったら、砂糖・うすくち醤油・練りごまを加えてさらに回し、クリームのようにする。味を見て、塩と砂糖で整える。すぐに冷蔵庫に入れる。

    ここがポイント
    • 衣は、最初に塩を入れてから回す

      豆腐に最初に塩を入れて回すと、なめらかで、クリームのような衣になる。料理屋では、さらに裏ごしして、きめを細かくする。すり鉢でするなら、やや粗く粒を残して、豆腐の食感を楽しむのもよい。フードプロセッサーがなければ、泡立て器でつぶしてもよい。

    • うすくちと練りごまで、白く、こくのある衣にする

      濃口醤油だと色がつきすぎて、白い衣にならない。ふつうに売られている豆腐は旨みが少ないので、ごまと砂糖でこくと甘みを補う。すりごまでもよい(少し粒が残る)。ごま油を少し入れて香りをつける店もある。

    • 豆腐の衣は、常温に置くといたみやすい。

    先に塩を入れて豆腐をなめらかにする
    先に塩を入れて豆腐をなめらかにする
  5. 具の汁気を絞り、具に衣を加えて和える

    出す直前に、冷ました具をざるに上げ、さらしで包んで汁気をしっかり絞る。ボウルに具と青菜を入れ、衣を加えて、ゴムべらでさっくり和える。器の中央に高く入れ、黒ごまをふる。

    ここがポイント
    • 和えるときは、具に衣を加える。和えるのは出す直前

      衣に具を入れていくと、衣が多すぎる白和えになりやすい。具をボウルに入れ、衣を加えて、量を見ながら和える。和えてから時間がたつと、具と衣から水が出る。具は3cmほどにそろえると、食べやすく、のどにつかえない。器の中央に高く盛り、まわりに余白を残すと、きれいに見える。

    具に衣を加えて和える
    具に衣を加えて和える
このほかのポイント
  • 衣を少し変えれば、いろいろな和え物になる

    練りがらしを少し混ぜれば、からし白和え量は味を見ながら。推測。衣をのばして酢を入れれば白酢和え、さらにのばして油を入れれば豆腐のドレッシングになる。柿やいちじくのような果物を和えてもよい。

  • かぶの茎や大根の葉など、余った青い葉で作れる

    かぶの茎とにんじんの白和えにする店もある。生姜焼きのような甘辛い主菜の横に置くと、やさしい味で口が休まる推測。

大人数で作るとき 20人前より多いとき

  • 豆腐の水切りは前もって始める。厚みを半分にして並べ、重しをして冷蔵庫に入れておく
  • フードプロセッサーに入りきらないときは、何回かに分けて回し、最後に全部を合わせて味を見る
  • 衣と具は別々に冷蔵庫に入れておき、出す直前に、具に衣を加えて和える
  • 夏は豆腐がいたみやすい。豆腐を小さく切ってさっとゆでてから、水を切ると安心(ゆでると旨みが少し出る)
  • 和えたものは常温に置かず、その日のうちに食べる。衣と具を分けておけば、翌日まで使える推測

この料理から学べること

合わせたい料理 この副菜を入れて、定食にするなら