
まかない ・ 洋 ・ 副菜
じゃがいもと玉ねぎのブーランジェール
色をつけずに蒸らし炒めた玉ねぎと、水にさらさない3mmの薄切りのじゃがいもを重ね、沸かした鶏のスープをひたひたに注いでオーブンで焼く。乳製品を使わない、しっとりしたフランスのじゃがいものつけ合わせ。肉の煮込みの日の、温かい副菜。
材料 10人前
野菜
- じゃがいも(メークイン)1.2kg約8個
- 玉ねぎ500g約2.5個
- にんにく5g約1片
玉ねぎを炒める
- オリーブ油20ml
- バター40g
- 塩(玉ねぎ)2g
- タイム4本
- 白ワイン60ml
注ぐ液
- 水600ml
- 鶏がらスープの素6g
- 塩(液)7g
- ローリエ2枚
- こしょう少々
作り方
オーブンを温め、玉ねぎを切る
オーブンを180℃に温めはじめる。玉ねぎは縦半分に切り、繊維を断つように3mmほどの薄切りにする。にんにくはみじん切りにする。タイムは半分を葉だけつみ、残りは枝のままにする。
ここがポイント- 玉ねぎは塩を先にふり、ふたをして色をつけずに蒸らす
先に塩をすると玉ねぎから水が出て、その水分の湯気で蒸らされ、焦げずに甘みとうまみが出る。じゃがいもの白さを生かすので、色はつけない。繊維を断つように切ると、長く焼くあいだにとろりとくずれ、甘みがじゃがいもに回る。にんにくは先に入れると焦げるので、玉ねぎがしんなりしてから入れる。タイムが香りの決め手になる。
- 玉ねぎは塩を先にふり、ふたをして色をつけずに蒸らす
玉ねぎを、色をつけずに蒸らし炒める
厚手の鍋(10人前で直径30cmほど)にオリーブ油とバターの半分を入れて中火にかけ、玉ねぎと塩(玉ねぎ)を入れて混ぜる。ふたをして、ときどき混ぜながら10分ほど、色をつけずにしんなりさせる。にんにくとタイムの葉を加えて、1分ほど炒める。

玉ねぎを色をつけずに蒸らし炒める じゃがいもを3mmに切る
玉ねぎを蒸らしているあいだに、じゃがいもの皮をむき、スライサーで3mm厚さの輪切りにする。水にさらさない。
ここがポイント- じゃがいもは水にさらさない
切り口から出るでんぷんが、焼くあいだに薄切りどうしをつなぎ、全体がひとかたまりにまとまる。水にさらすと、でんぷんが流れて、切り分けたときにばらばらになる。切り口は空気にふれると茶色くなるので、玉ねぎを蒸らしているあいだに切り、切ったらすぐ玉ねぎと合わせる。洗ってでんぷんを落とし、さらりと仕上げる店もある。
- 薄切りは3mmにそろえ、上には形のよいものを並べる
スライサーで厚さをそろえると、どこも同じ時間で火が通る。薄いので、玉ねぎの甘みと鶏のスープがまん中までしみて、しっとりする。厚いと、まん中に火が通るまでに表面が焦げる。下には端や小さいもの、上には形のよい大きいものを使い、少しずつずらして並べると、焼き上がりがきれいにそろう。

じゃがいもを3mmの輪切りにする - じゃがいもは水にさらさない
白ワインを煮詰め、じゃがいもと合わせる
鍋に白ワインを入れて強火にし、2〜3分推測、半分ほどに煮詰める。火を止め、じゃがいもの3分の2ほど(端や小さいもの)を加えて、重なった薄切りをはがしながら、ゴムべらで玉ねぎと混ぜる。
ここがポイント- 白ワインを煮詰め、バターでこくを出す
白ワインを半分まで煮詰めると、酸味で味が引き締まる。バターを合わせると、味に深みが出る。生クリームや牛乳は使わないので、クリームで焼くじゃがいものグラタンよりずっと軽く、ふだんのつけ合わせに向く。
- 白ワインを煮詰め、バターでこくを出す
ホテルパンに広げ、上にじゃがいもを並べる
深めのホテルパン(10人前で半分のサイズ)の内側に残りのバターを塗り、4を平らに広げる。鍋の内側についた玉ねぎも、ゴムべらで落として入れる。残りのじゃがいも(形のよい大きいもの)を、上に少しずつずらして列に並べ、でこぼこしないように平らにする。

上にじゃがいもをずらして並べる 液を沸かして注ぐ
同じ鍋に水・鶏がらスープの素・塩(液)を入れ、鍋の内側についた玉ねぎをこそげながら沸かす。ホテルパンのふちから静かに注ぐ。じゃがいもの表面が少し隠れるくらいが目安。足りなければ湯を足す。タイムの枝とローリエをのせ、こしょうをふる。
ここがポイント- 液は沸かしてから、表面が少し隠れるくらい注ぐ
熱い液を注ぐと、オーブンに入れてすぐ煮え始めるので、じゃがいもに早く均一に火が通る。じゃがいもが汁を吸うので、液の味は少し濃いめにしておく。塩を層ごとにふると、大人数ではむらになりやすい。液に溶かしておけば、どこも同じ濃さになる。鍋のふちや内側についた玉ねぎも、うまみなので落として使う。
- 液は沸かしてから、表面が少し隠れるくらい注ぐ
紙をかぶせて、オーブンで焼く
表面にクッキングシートをかぶせ、180℃のオーブンで40分焼く。途中で一度、スプーンで表面を押さえて汁に沈め、平らにする。紙を外し、さらに10〜20分推測焼く。表面に焼き色がつき、竹串がすっと通り、汁が底に少し残るくらいでよい。
ここがポイント- 紙をかぶせて焼き、最後に外して焼き色をつける
はじめから紙なしで焼くと、上に出たじゃがいもだけが先に焦げる。紙をかぶせて汁で煮るように火を通し、途中で表面を押さえて汁に沈め、平らにする。最後に紙を外して焼くと、表面のふちがこんがりして香ばしくなる。

紙を外したところ - 紙をかぶせて焼き、最後に外して焼き色をつける
休ませてから取り分ける
オーブンから出したホテルパンはとても熱いので、乾いたふきんかミトンで持つ。15分ほど休ませる。タイムの枝とローリエを取り、四角く切って、汁ごとすくって器に入れる。
ここがポイント- 焼けたら休ませる。前の日に作ってもよい
焼きたては汁がまだ落ち着いていない。15〜30分休ませると、余分な熱がとれ、玉ねぎとスープの味がじゃがいもになじんで、切り分けやすくなる。冷蔵庫で2〜3日もつので、作り置きできる。少しだけ作るより、まとめて作るほうがおいしい。
- 焼けたら休ませる。前の日に作ってもよい
- 肉の煮込みや、焼いた肉・魚の横に
鶏のマスタードクリーム煮の日に、これを添える店もある。フランス料理店では、見習いがまかないに作る定番でもある。豚や鶏のロースト、焼いた魚にも合う。ベーコンを炒めて玉ねぎと一緒に入れると、これだけで1品になる。そのときは、ベーコンの塩のぶん、液の塩を控える。
大人数で作るとき 20人前より多いとき
- ホテルパンには、じゃがいもと玉ねぎを重ねた厚さが2.5〜3cmになるように入れる。厚く重ねると、まん中に火が通るまで時間がかかり、上だけ焦げる推測。量が多いときは、ホテルパンをふやす
- 玉ねぎが鍋の中で厚く重なると、蒸らすのに時間がかかる。鍋に入りきらないときは、鍋を2つに分ける
- オーブンに入れたら、手が空く。煮込みの主菜を仕上げたり、ほかの副菜を作ったりできる
- 前の日に焼いて冷まし、冷蔵庫に入れておける。温め直すときは、紙をかぶせて160℃のオーブンで20分ほど推測、まん中まで熱くする
- 残ったら、冷まして冷蔵庫に入れ、2〜3日のうちに食べる





