
まかない ・ 和 ・ 副菜
揚げ出し豆腐
塩で水を抜いた絹ごし豆腐に片栗粉をつけ、すぐ170℃で揚げて、追いがつおのなめこのあんをかける。外はカリッと、中はとろっとした温かい小鉢。
材料 10人前
豆腐と衣
- 絹ごし豆腐1.5kg
- 塩(水抜き用)少々
- 片栗粉(衣)150g
- 揚げ油適量
あん
- だし(かつおと昆布)800ml
- 削り節(追いがつお)10g
あんの味
- 濃口醤油100ml
- みりん100ml
あんの具ととろみ
- なめこ300g
- 片栗粉(とろみ)15g
- 水(とろみ)30ml
薬味
- 大根おろし(水気を軽く切る)300g
- おろし生姜20g
- 細ねぎ30g
作り方
豆腐を切り、塩で水を抜く
豆腐は1丁(300gほど)を6つに切る(1人3切れ)。バットに紙タオルを敷いて塩を軽くふり、豆腐を並べて、上からも軽く塩をふる。重しはせずに15分おく。
ここがポイント- 重しはせず、塩をふって15分で水を抜く
塩をふると表面から水が出て、形をくずさずに水が抜け、豆腐にもうっすら味がつく。水が多く残っていると、油がはねやすく、衣もはがれやすい。重しをして水を抜きすぎると、豆腐がかたくなっておいしくない。絹ごしのとろっとした口当たりをもっと残したいなら、紙で表面を拭くだけでもよい。

塩をふって豆腐の水を抜く - 重しはせず、塩をふって15分で水を抜く
なめこを下ゆでし、あんを作る
水を抜いているあいだに、なめこをざるに入れたまま熱湯に20〜30秒通し、水気を切る。小鍋にだし・醤油・みりん・削り節を入れて火にかけ、ひと煮立ちしたらこす。こしたあんになめこを入れて煮立て、火を弱めて、混ぜながら水溶き片栗粉を少しずつ回し入れる。火を強めてしっかり沸かし、とろみがついたら弱火で温めておく。
ここがポイント- あんは、だし8・醤油1・みりん1に追いがつおをして、さらっとしたとろみに
削り節は冷たいうちから入れて火にかけると、旨みが濃く出る。ひと煮立ちさせるのは、みりんのアルコールを飛ばすため。濃さはそばつゆくらい。水溶き片栗粉を入れたら、しっかり沸かす。沸かし足りないと、とろみがすぐ戻る。とろみのあんは、そのままのつゆより冷めにくく、豆腐によくからむ。
- なめこは、さっと下ゆでしてから入れる
ざるに入れたまま熱湯に20〜30秒通すと、ぬめりと独特の匂い、雑味が抜けて、すっきりした味になる。旨みや香りは抜けない。しいたけ・しめじ・えのきを足して、きのこのあんにしてもよい。なめこがなければ、具のないあんでもよい。

追いがつおのだしでなめこのあんを作る - あんは、だし8・醤油1・みりん1に追いがつおをして、さらっとしたとろみに
油を火にかけ、薬味を用意する
揚げ鍋10人前で直径24〜28cm、油の深さ4cmほど。推測に油を入れて、火にかけておく。大根おろしはざるにのせて、軽く水気を切る。辛ければ水でさっと洗う。生姜はすりおろし、細ねぎは小口切りにする。
ここがポイント- 薬味は大根おろしと生姜
大根おろしは、揚げ物の脂っこさを切る。大根の下のほう(根に近いほう)は辛みが強い。辛すぎるときは水でさっと洗う。水気を軽く切っておくと、あんが薄まらない。生姜は、おろして上にのせるほか、あんに入れて生姜のあんにする店もある。

大根おろしと生姜とねぎを用意する - 薬味は大根おろしと生姜
粉をつけてすぐ油に入れる
油が170℃になったら、豆腐の表面の水を紙で拭く。片栗粉をたっぷり入れたバットに、豆腐を1切れずつ転がして角まで全面につけ、軽くはたいて、置かずにすぐ油に入れる。上から落とさず、油の表面の近くから奥へ静かにすべらせる。一度に入れるのは、油の表面の半分がうまるくらいまで。
ここがポイント- 粉をつけたら、置かずにすぐ揚げる
片栗粉は、豆腐の水をすぐ吸う。粉をつけてバットに並べておくと、湿った粉が、揚げたときにべろっとはがれる。粉はバットにたっぷり入れ、豆腐を転がして角まで全面につけ、軽くはたいて余分を落とす。余分な粉が多いと、揚げたあと脂っぽくなる。米粉と小麦粉を1対1で合わせた粉で揚げる店もある。小麦粉だけだと、衣がカリカリしすぎる。
手前に落とすと、はねた油が自分にかかる。一度にたくさん入れると油の温度が下がり、衣がはがれて油を吸う。

片栗粉をつけたらすぐ油に入れる - 粉をつけたら、置かずにすぐ揚げる
触らずに揚げ、音とふくらみで上げる
入れたら、衣がかちっと固まるまで触らない。固まったら返し、全部で2〜3分揚げる。衣が白っぽくカリッとして、豆腐が少しふくらんで浮き、音がぱちぱちと高くなったら、火を強めて30秒ほど揚げ推測、網に上げて油を切る。重ねない。
ここがポイント- 衣が固まるまで触らず、音とふくらみで上げる
衣が固まる前に動かすと、はがれてくずれる。何度も返さない。中まで熱くなると、豆腐の中の水分が沸いて音が高くなり、豆腐が少しふくらんで浮いてくる。それが揚げ上がりの合図。揚げすぎると、豆腐に「す」(小さな穴)が入る。
- 時間がたってもカリッとさせるには、最後だけ温度を上げる
最初から高い温度だと、中まで温まる前に衣が焦げる。最後に火を強めると、衣の水分が飛んで、時間がたってもしんなりしにくい。揚げたら網にのせて、重ねない。重ねると、湯気で衣がしんなりする推測。

衣が固まって浮いてきたら上げる - 衣が固まるまで触らず、音とふくらみで上げる
あんをかけて薬味をのせる
器に豆腐を入れ、食べる直前に熱いあんをかけて、大根おろし・生姜・ねぎをのせる。
ここがポイントあんをかけた瞬間から、衣はしんなりしはじめる。
- あんのだしは、野菜の端のブイヨンや豆腐の水でもよい
営業で出た野菜の端でとったブイヨンをだしの代わりにすると、野菜の甘みのあるあんになる。豆腐から出た水をあんに足す店もある。塩で水を抜いたときの水には塩気があるので、足すなら味を見てからにする推測。
大人数で作るとき 20人前より多いとき
- 20人分をこえるときや、運ぶ回数が多いときは、木綿豆腐にすると、くずれにくく扱いやすい
- 粉をつける人が揚げ鍋の横に立ち、粉をつけたそばから油に入れる。粉をつけた豆腐をためておかない
- 一度に入れるのは、油の表面の半分まで。入れて油の温度が下がったら、170℃に戻ってから次を入れる
- 揚げたら網を敷いたバットに並べ、重ねない。出すまで時間があるときは、出す直前に180℃の油で30秒ほど揚げ直す推測
- あんは弱火で温めておき、ときどき底から混ぜて、鍋のふちについたあんはゴムべらで落とす(ふちで焦げて、あんに混ざるのを防ぐ)。煮詰まったらだしでのばす。かけるのは食べる直前
- 残ったら、豆腐とあんを分けて冷まし、冷蔵庫に入れて翌日までに食べる。あんで軽く煮て、煮びたしのようにしてもおいしい推測






