
まかない ・ 中 ・ 副菜
よだれなす
格子に切り込みを入れたなすを、皮に油を塗って強火で蒸し、熱いうちに黒酢の甘辛いたれに漬けて冷やす。唐辛子と花椒の香り油をかけ、きゅうりと一緒に。中華丼のような中華の主菜の横の、冷たくてとろりとした小鉢。
材料 10人前
なす
- なす800g約10本
- 水(塩水用)1L
- 塩(塩水用)10g
- サラダ油(皮に塗る)15ml
たれ
- 濃口醤油80ml
- 黒酢60ml
- 砂糖30g
- にんにく(みじん切り)10g
- 生姜(みじん切り)15g約1.5かけ
- 長ねぎ(みじん切り)50g
香り油
- グレープシードオイル(なければサラダ油)60ml
- ねぎの青い部分1本
- 粉唐辛子(韓国産の粗びき)8g
- 花椒(粒)5g
仕上げ
- きゅうり200g約2本
- 白ごま適量
- 細ねぎ(小口切り)適量
作り方
塩水を作り、なすを切ってすぐ浸ける
蒸し器に湯を沸かしはじめる。大きなボウルに水と塩を溶かし、塩水を作っておく。なすは、へたのまわりを鉛筆を削るように落として、縦半分に切る。切り口に、5mmほどの間隔で斜めの格子の切り込みを、身の半分の深さまで入れ、切ったものからすぐ塩水に浸ける。2分ほどで引き上げる。
ここがポイント- なすは切ったらすぐ塩水に浸け、2分ほどで引き上げる
なすの切り口は、空気にふれたところから茶色くなる。塩水を先に作っておき、切ったものから入れる。蒸す・煮る・漬けるなすは、塩水でアクを抜くと苦みが出ない。長く浸けると水を吸って水っぽくなり、皮の色も抜ける。格子の切り込みからたれがしみる。間隔を細かくしすぎると、蒸したときに身がほぐれてしまう。へたは、鉛筆を削るように落とすと、身をむだにしない。

切ったなすをすぐ塩水に浸ける - なすは切ったらすぐ塩水に浸け、2分ほどで引き上げる
水気をふき、皮に油を塗って、強火で蒸す
なすの水気を紙タオルでよくふく。皮にサラダ油を薄く塗る。蒸気の上がった蒸し器に、切り口を上にして1段に並べ、強火で10分ほど蒸す。途中でふたを開けない。箸で身が裂けるくらいやわらかくなればよい。
ここがポイント- 皮に油を塗ってから、強火で一気に蒸す。ふたは開けない
皮に油の膜があると、蒸気から皮が守られ、紫の色とつやが残る。完全には防げないが、たれに漬けると色がだいぶ戻る。途中でふたを開けると、蒸気が逃げて、蒸しむらができる。蒸し上がりに出た水は、アクが出た色の水なので捨てる。

皮に油を塗って強火で蒸す - 皮に油を塗ってから、強火で一気に蒸す。ふたは開けない
たれと香り油を作る
蒸しているあいだに、バットにたれの材料を全部入れて混ぜ、砂糖を溶かす。香り油は、粉唐辛子と花椒を大きめの耐熱のボウルに入れておく。小鍋に油と、水気をふいたねぎの青い部分を入れて弱めの中火にかけ、ねぎがきつね色になったら5分ほど。推測取り出す。熱い油を少しずつボウルに回しかけ、混ぜる。
ここがポイント- 香り油は、熱い油を唐辛子と花椒にかけて香りを立てる
熱い油をかけると、唐辛子と花椒の香りが一気に油に移る。油はじゅっと泡立つので、大きめの耐熱のボウルを使い、少しずつかける。冷たくして出す料理なので、冷めても油っぽくならない、口当たりの軽い油を使う。サラダ油は冷えると重く感じやすい。
- たれは、よだれ鶏と同じ黒酢の甘辛いたれ
醤油・黒酢・砂糖に、にんにく・生姜・ねぎを合わせ、辛み・酸味・甘み・香りを重ねる。よだれ鶏で余ったたれを使ってもよい。とろりとしたなすは、鶏よりもたれをよく吸う。

熱い油を唐辛子と花椒に回しかける - 香り油は、熱い油を唐辛子と花椒にかけて香りを立てる
熱いうちにたれに漬けて、冷やす
蒸したなすから出た水は捨てる。熱いうちに、切り口がたれにつかるようにバットに並べる。粗熱が取れたら、冷蔵庫で30分以上冷やす推測。冷やしているあいだに、きゅうりを斜め薄切りにしてから、細切りにする。
ここがポイント- 熱いうちにたれに漬け、冷ましながら味を入れる
なすはスポンジのように汁を吸う。熱いうちに切り口をたれにつけると、冷めていくあいだに、たれが格子の切り込みから中まで入る。熱いまま食べると、まだ味がしみていない。

熱いなすを切り口からたれに漬ける - 熱いうちにたれに漬け、冷ましながら味を入れる
切って、たれと香り油をかけて出す
なすを縦に2つに切る。器にきゅうりを敷き、なすをのせて、たれと香り油をかけ、白ごまと細ねぎを散らす。
- 皮をしま目にむくと、口当たりがやわらかくなる
なすの皮はかたく、加熱すると色が飛びやすい。ピーラーで3本ほどしま目にむくと、口当たりがやわらかく、見た目にも変化が出る。皮を全部むいて蒸すと、ひすい色のなすになる。
- 中華の主菜の日の、冷たい副菜に。肉を足せば主菜にもなる
中華丼のようなあんの主菜の日に、なすときゅうりのよだれ鶏風を副菜にする店もある。豚バラや牛肉を炒めて、たれと一緒にかければ、ご飯の進む主菜になる。
大人数で作るとき 20人前より多いとき
- なすは、蒸し器の段に1段に並ぶ量ずつ蒸す。重ねると蒸気が回らず、むらになる。段をふやすか、何回かに分ける
- スチコンなら、穴あきのホテルパンに1段に並べ、スチーム100℃で10分ほど推測
- 前の日に蒸してたれに漬け、冷蔵庫に入れておける。香り油も前の日に作り、常温で置いておく
- 出す直前に切って、たれと香り油をかける。早く切ると、切り口から水が出る推測
- 残ったら、たれに漬けたまま冷蔵庫に入れ、翌日までに食べる推測





