料理人の教科書

まかない ・ 和 ・ 副菜

きゅうりとわかめの酢の物

だし・酢・うすくち・みりんにかつお節を入れてひと煮立ちさせ、酢気を飛ばした土佐酢で和える。きゅうりは立て塩でしんなりさせて、しっかり絞る。揚げ物や甘辛い主菜のあとの口をさっぱりさせる小鉢。

時間
30分
難しさ
やさしい
道具
小鍋、こし器、ボウル、まな板、包丁、ゴムべら
余り食材で
半端なきゅうり、みょうが、しらす、ゆでたこの切れ端

材料 10人前

人数
人前

土佐酢

  • だし(かつおと昆布)120ml
  • 酢80ml
  • うすくち醤油40ml
  • みりん40ml
  • かつお節5g

きゅうり

  • きゅうり500g約5本
  • 水(立て塩用)1L
  • 塩(立て塩用)15g

わかめと薬味

  • わかめ(塩蔵)100g
  • しょうが10g約1かけ

作り方

  1. 土佐酢を作って冷やす

    小鍋にだし・酢・うすくち醤油・みりん・かつお節を入れ、中火にかける。ひと煮立ちしたら火を止め、かつお節が沈んだら、こし器でこしてボウルに移す。ボウルを氷水に当てて冷やす。

    ここがポイント
    • 酢は火にかけて、ツンとした酢気を飛ばす

      酢に軽く火を入れると、鼻にツンとくる酢気が飛び、酢そのものの旨みが出て、味に深みが出る。酢の物が苦手な人も食べやすくなる。酢は、ふつうの穀物酢で充分。米酢は香りが強く、高い酢は旨みが強すぎて、きゅうりやわかめの味を隠してしまう。

    • 合わせ酢はだしで割り、かつお節の旨みを足す(土佐酢)

      だし3・酢2・うすくち醤油1・みりん1の割合。酢と醤油だけの二杯酢や、みりんを足した三杯酢は味が濃く、もとはつけだれ。だしで割ると、合わせ酢まで飲めるやさしい味になる。かつお節を入れてひと煮立ちさせると、だしの旨みにかつお節の旨みが重なる。醤油・みりん・酢を同じ量ずつかつお節と沸かした三杯酢を多めに作っておき、使うときにだしで2倍に割る店もある。保存するときは、清潔な容器に入れて冷蔵庫に置き、指でさわらない。

    土佐酢をこして氷水で冷やす
    土佐酢をこして氷水で冷やす
  2. きゅうりを薄く切り、立て塩に浸ける

    大きなボウルに水と塩を入れて溶かし、立て塩を作る。きゅうりは両端を切り落とし、2mmほどの薄い輪切りにして、立て塩に入れる。10〜15分推測おき、しんなりさせる。

    ここがポイント
    • きゅうりは立て塩でしんなりさせる

      立て塩は、海水より少しうすい塩水。きゅうりを浸けると、塩がむらなく回ってしんなりし、塩が入りすぎない。量が多くても、塩水に入れておくだけでよい。塩をまぶしてもむときは、強くもむときゅうりが割れるので、全体にまぶす程度にする。塩をひかえて砂糖も一緒にまぶすと、砂糖も水を引き出すので、塩味が残らずに水が抜ける。板ずりはしなくてよい。少し厚めや斜めに切ると、塩でしんなりしても、ぱりっとした歯ざわりが残る。

    薄い輪切りのきゅうりを立て塩に浸ける
    薄い輪切りのきゅうりを立て塩に浸ける
  3. わかめを戻し、しょうがを針しょうがにする

    きゅうりを浸けているあいだに、わかめを水でよく洗って塩を落とし、たっぷりの水に5分ほど浸けて戻す。ざるに上げて熱湯を回しかけ、鮮やかな緑に変わったら、すぐ冷水にとる。水気を絞り、かたい茎を除いて3cmに切る。しょうがは皮をむいて薄切りにしてから、ごく細いせん切りにし、水にさらして水気を切る。

    ここがポイント
    • わかめは戻しすぎない。塩蔵わかめは、熱湯で色を出してすぐ冷やす

      長く水に浸けると水を吸いすぎて、こりっとした歯ざわりがなくなる。5分ほどで引き上げて絞る。塩蔵わかめに熱湯をかけると、鮮やかな緑になる。すぐ冷水にとらないと、やわらかくなりすぎて、どろっとする。乾燥わかめを使うときは、塩蔵わかめの7分の1ほどの重さで、同じくらいの量に戻る。

    わかめを3cmに切り針しょうがを作る
    わかめを3cmに切り針しょうがを作る
  4. きゅうりを絞り、先に土佐酢をなじませてから、わかめを加える

    きゅうりを、両手で包める量ずつ、ぎゅっと絞る。大きなボウルにきゅうりを入れ、冷やした土佐酢の半分ほどを加えて混ぜる。わかめと残りの土佐酢を加え、ゴムべらでさっと和える。

    ここがポイント
    • きゅうりは少しずつ、両手で包んでしっかり絞る

      水気が残ると、合わせ酢が薄まり、味がぼやける。大きな塊のまま絞ると、外側だけつぶれて、中の水が抜けない。両手で包める量ずつ、ぎゅっと絞る。強く絞っても、歯ざわりは残る。

    • 先にきゅうりに合わせ酢をなじませ、わかめはあとで加える

      わかめは合わせ酢をよく吸うので、先に入れると、きゅうりに味がのらない。合わせ酢は、最初は少し濃いと感じるくらいでよい。時間がたつと、きゅうりから水が出て、わかめが味を吸い、薄くなる。翌日に出すときは、酢と合わせ酢を少し足して味を戻す。冷蔵庫で3日ほどもつ。

    きゅうりとわかめを土佐酢で和える
    きゅうりとわかめを土佐酢で和える
  5. 針しょうがをのせて出す

    器にこんもりと入れ、土佐酢を少しかけて、針しょうがをのせる。

このほかのポイント
  • 揚げ物や甘辛い主菜、ごまの焼き物の横に

    酢の酸味で、揚げ物や甘辛い煮物のあとの口がさっぱりする。ごまをまぶして焼いた鶏の横に、土佐酢あえを出す店もある。針しょうがの代わりに、みょうが・しらす・ゆでたこ・白ごまを足してもよい。

大人数で作るとき 20人前より多いとき

  • 土佐酢は前の日に作っておける。冷ましてから清潔な容器に入れ、冷蔵庫に置く
  • きゅうりは、立て塩に浸かる量ずつ、ボウルを分ける。立て塩は、きゅうりがかぶる量を、水の重さの1.5%の塩で作る
  • 和えるのは、出す15分前から直前にする推測。早く和えると、きゅうりから水が出て味が薄くなる。和えたら冷蔵庫へ
  • 和えたあとで味が薄くなったら、酢と土佐酢を少し足す

この料理から学べること

合わせたい料理 この副菜を入れて、定食にするなら