料理人の教科書

まかない ・ 和 ・ 副菜

白菜の柚子浅漬け

白菜の軸と葉を切り分け、重さの2%の塩を軸から時間差でもみこむ。柚子の皮と果汁・昆布・唐辛子と一緒に重しをして1時間。ご飯が進み、どんな主菜の横にも添えられる、さっぱりした作り置きの小鉢。

時間
20分
難しさ
やさしい
道具
包丁、まな板、大きなボウル、ピーラー、はさみ、ラップ、重し用のボウル
余り食材で
白菜の外葉や芯に近い葉、だしをとったあとの昆布、キャベツや大根の残り

材料 10人前

人数
人前

白菜

  • 白菜800g
  • 塩16g

香り

  • 柚子1個
  • 昆布5g
  • 赤唐辛子1本

作り方

  1. 白菜を、軸と葉に分けて切る

    白菜は洗って、水気をよく切る。葉の白い軸と、緑の葉に切り分ける。軸は繊維に沿って1cm幅、4cm長さに切る。葉は3〜4cmのざく切りにする。軸と葉は分けておく。

    ここがポイント
    • 軸と葉は切り方を変え、軸に先に塩を入れる

      軸はかたくて水分が多く、葉はうすくてやわらかい。軸は繊維に沿って細めに切ると、塩がなじみやすく、歯ごたえも残る。葉は大きめに切る。同じ時間漬けると、葉だけ先にしんなりしすぎる。塩の3分の2を先に軸にもみこんで3分ほどおき、水が出てから葉と残りの塩を入れると、軸と葉がそろって漬かる。白菜を株ごと使うときは、根元に切り込みを入れて手で裂くと、葉がつぶれず、切りくずも出にくい。

    軸と葉に分けて切る
    軸と葉に分けて切る
  2. 柚子・昆布・唐辛子を用意する

    柚子は、皮の黄色いところだけをピーラーで薄くむき、ごく細く切る。残った実を半分に切り、種を取って果汁を絞る。昆布はぬれぶきんで軽く拭き、はさみで細く切る。赤唐辛子は種を取り、輪切りにする。

    ここがポイント
    • 柚子の皮は、白いところを入れず、ごく細く切る

      皮の内側の白いわたは苦い。黄色いところだけを薄くむき、できるだけ細く切ると、香りが全体に回る。皮を入れすぎても苦くなる。果汁を少し入れると、酸味で後味が軽くなる。

    • 昆布の旨みを足す。昆布は洗わずに拭く

      浅漬けは、塩だけでは味がとがる。昆布の旨みが入ると、味がまるくなる。昆布の表面の白い粉は旨みなので、水で洗わず、ぬれぶきんで軽く拭く。だしをとったあとの昆布を細く切って入れてもよい。ちりめんじゃこやかつお節で旨みを足す店もある。

    柚子の皮を細く切り果汁を絞る
    柚子の皮を細く切り果汁を絞る
  3. 軸に先に塩をもみこみ、時間差で葉と香りを加える

    大きなボウルに軸を入れ、塩の3分の2を加えてもみこむ。3分ほどおき、水が出てきたら、葉・残りの塩・柚子の皮と果汁・昆布・唐辛子を加える。上下を返しながら、手のひらで押すように混ぜる。

    ここがポイント
    • 塩は白菜の重さの2%。重しをして水を出す

      塩が白菜の中の水を引き出し、白菜はしんなりして、塩味が中までなじむ。重しをかけると、早く、むらなく水が上がる。重しをしないと、塩をふったサラダのようになり、漬物らしい歯ざわりにならない。塩を重さで量ると、毎回同じ味になる。

    軸に塩をなじませてから葉と柚子を加える
    軸に塩をなじませてから葉と柚子を加える
  4. 重しをして、冷蔵庫で1時間おく

    白菜の表面にラップをぴったりかぶせ、空気を抜く。上にボウルをのせて水を入れ、重しにする(重さは白菜の2〜3倍ほど)。冷蔵庫で1時間おき、汁が上がってきたらよい。

    ここがポイント
    • 表面にラップをぴったりかけ、空気にふれさせない

      空気にふれると、漬かりにくく、傷みやすくもなる。袋で漬けるときは、空気をしっかり抜いて口を閉じる。重しは白菜に直接のせず、ラップの上から、水を入れたボウルをのせる。

    • まかないの厨房は暖かく、常温に置くと傷みやすい推測。

    ラップの上から重しをのせる
    ラップの上から重しをのせる
  5. 食べる分だけ絞って出す

    味を見て、食べる分だけ汁気を絞り、器にこんもりと入れる。残りは汁ごと冷蔵庫に入れる。

    ここがポイント
    • 食べる分だけ絞る。残りは汁ごと冷蔵庫へ

      汁から出して絞ったものは、傷みやすい。残りは、出てきた汁に浸けたまま冷蔵庫に入れておくと、2〜3日はおいしく食べられる。日がたつと、少しずつ酸味が出てくる。しょっぱいと感じたら、汁気をよく絞る。

このほかのポイント
  • ご飯が進む一品として、どんな主菜にも添えられる

    洋風の煮込みのような、ご飯のおかずになりにくい主菜の日でも、漬物があればご飯が進む。味噌煮や甘辛い主菜の横では、塩と柚子の酸味で口がさっぱりする。キャベツ・大根・かぶでも同じように作れる。キャベツを柑橘と木の芽であえたり、キャベツと大根の和え物にしたりして、ピリ辛の主菜を軽くする店もある。

  • 時間があれば、白菜を干してから漬ける

    洗った白菜をざるにのせ、2〜3時間から半日、日に当てて干すと、水分が抜けて甘みが増し、水っぽくならない。ほかに、塩で下漬けしてよく絞ってから、柚子果汁・酢・みりんの地に漬け直すと、味がまろやかになる。白菜の内側のやわらかい黄色い葉を、ひと煮立ちさせて冷ましただし・薄口醤油・みりん・塩の地に1時間漬けると、サラダと浅漬けの中間のような一品になる。

大人数で作るとき 20人前より多いとき

  • ボウルに入りきらないときは、何回かに分けて塩をもみこむ。塩は、それぞれの白菜の重さの2%を量る
  • 量が多いと、下のほうの白菜から水が上がるまで時間がかかる。30分たったら一度上下を返し、もう一度重しをする推測
  • 前の日に漬けておいてもよい。出すまで冷蔵庫に入れ、食べる分だけ絞って出す
  • 漬けた日に食べきれないときは、汁ごと冷蔵庫に入れ、2〜3日で食べきる

この料理から学べること

合わせたい料理 この副菜を入れて、定食にするなら