料理人の教科書

まかない ・ 洋 ・ 汁

クラムチャウダー

砂抜きしたあさりを酒と水で蒸して口が開いたものから取り出し、蒸し汁はこしておく。1cm角の野菜とベーコンをバターで炒めて粉をふり、蒸し汁で煮て、牛乳を入れたら沸騰させない。あさりは最後に入れて、温まったら火を止める。パンやパスタの日の、具だくさんの白い汁。

時間
50分
難しさ
ふつう
道具
バット、ざる、ふたつきの広い鍋、紙タオル、大きなボウル、厚手の鍋、木べら、お玉、包丁、まな板
余り食材で
半端なじゃがいもやにんじん、セロリの残り、ベーコンの端、余った牛乳や生クリーム

材料 10人前

人数
人前

あさり

  • あさり(殻つき)1kg
  • 水(あさりを蒸す)300ml
  • 酒(あさりを蒸す)150ml

野菜とベーコン

  • 玉ねぎ300g約1.5個
  • じゃがいも(男爵)450g約3個
  • にんじん150g約1本
  • セロリ100g約1本
  • ベーコン100g
  • バター50g
  • 塩(野菜を炒める)3g
  • 薄力粉30g

スープ

  • 水(煮る)1L
  • ローリエ2枚
  • 牛乳600ml
  • 生クリーム100ml

味

  • 塩(仕上げ)5g
  • 白こしょう少々

仕上げ

  • パセリ少々

作り方

  1. あさりの砂を抜く

    バットにあさりを重ならないように並べ、3%の塩水(水1Lに塩30gの割合)をひたひたに注ぐ。紙をかぶせて暗くし、常温で1時間以上おく。ざるに上げて30分ほどおき、水を吐かせる。殻どうしをこすり合わせて洗う。

    ここがポイント
    • あさりは重ならないように並べて砂を抜く

      あさりを海水と同じくらいの3%の塩水に浸け、暗くして静かにおくと、砂を吐く。重ならないように並べると、上のあさりが吐いた砂を下のあさりが吸わない。塩水から上げたあと、ざるで30分ほどおくと、中に残った水も吐く。最後に殻をこすり合わせて、表面のぬめりと汚れを落とす。

  2. あさりを蒸して、身を外す

    広い鍋を強火で熱し、あさりと水・酒(あさりを蒸す)を入れて、すぐにふたをする。ときどきふたを開けて混ぜ、口が開いたものから大きなボウルに取り出す。鍋に残った蒸し汁は、紙タオルを敷いたざるでこしておく。あさりの身を殻から外し、蒸し汁を少しかけておく。

    ここがポイント
    • 熱い鍋で一気に蒸し、口が開いたものから取り出す

      あさりは火を入れすぎると身が縮んで固くなる。口が開いたものから順に取り出し、口は薄く開くくらいでよい。重ねるのは2段までにして、上に空間のある鍋を使う。貝のスープは、水だけでなく酒を多めに入れると、貝のうまみが引き立つ。外した身に蒸し汁を少しかけておくと、乾かない。

    口が開いたあさりから取り出す
    口が開いたあさりから取り出す
  3. 野菜とベーコンを1cm角に切る

    玉ねぎ・じゃがいも・にんじん・セロリは1cm角に切る。じゃがいもは水にさらさない。ベーコンは1cm幅に切る。

    ここがポイント
    • 野菜は1cm角にそろえ、色をつけずにしんなり炒める

      大きさをそろえると、どの野菜も同じころにやわらかくなり、スプーンですくいやすい。ベーコンはバターと弱火で炒めて香りを出してから野菜を入れる。野菜は塩をふって弱火で炒めると、水分が出て甘みが引き出される。白いスープなので、野菜に焼き色はつけない。

    野菜を1cm角にそろえる
    野菜を1cm角にそろえる
  4. 野菜を炒めて、粉をふる

    厚手の鍋にバターとベーコンを入れて弱火にかけ、香りが出たら野菜と塩(野菜を炒める)を入れる。10分ほど弱火で、色をつけずにしんなりするまで炒める。薄力粉をふり入れ、粉っぽさがなくなるまで2〜3分炒める。

    ここがポイント
    • 粉は弱火で炒め、水分は少しずつ入れる

      薄力粉は、粉っぽさがなくなるまで弱火で炒めると、粉くささが残らない。水分を一度に入れるとだまになるので、少しずつ混ぜのばす。沸騰するまでは、じゃがいもや粉が鍋底にくっつきやすいので、鍋底から混ぜ続ける。じゃがいもは男爵を使い、やわらかくなったら少しつぶすと、自然なとろみになる。

  5. 蒸し汁と水で煮る

    水(煮る)を少しずつ加えて、だまにならないように混ぜのばす。あさりの蒸し汁とローリエを加え、沸騰するまで木べらで鍋底から混ぜる。アクを取り、弱火で15分ほど推測、じゃがいもがやわらかくなるまで煮る。じゃがいもを木べらで少しつぶす。

    ここがポイント
    • あさりの蒸し汁は、紙タオルでこして使う

      蒸し汁には、あさりのうまみがたっぷり出ている。底に砂が残ることがあるので、紙タオルでこしてから加える。煮立ったら、浮いてきたアクを取る。

    じゃがいもがやわらかくなるまで煮る
    じゃがいもがやわらかくなるまで煮る
  6. 牛乳とあさりで仕上げる

    ローリエを取り出す。牛乳と生クリームを加え、沸騰させないように混ぜながら温める。味を見て、塩(仕上げ)と白こしょうで調える。あさりの身を入れ、温まったら火を止める。

    ここがポイント
    • 牛乳を入れたら沸騰させない。あさりは最後に入れて、煮ない

      牛乳は、ぐらぐら沸かすと分離してざらつきやすい。あさりの身は、入れて温まったら火を止める。煮ると固くなる。あさりの塩は、砂抜きの塩水やあさりによって変わるので、塩は最後に味を見てから足す。

  7. 器に入れて出す

    器に注ぎ、刻んだパセリを散らす。

    ここがポイント
    • パンやパスタの日の、具だくさんの汁に

      具が多く、これだけでも満足感のある汁なので、パンやパスタ、サンドイッチの日に合う。グラタンのようにクリームの重い主菜の日には重なるので避ける。クラッカーを添えてもよい。

大人数で作るとき 20人前より多いとき

  • あさりを蒸すのは、鍋に2段まで重なる量ずつ、何回かに分ける
  • あさりのむき身や水煮の缶詰で作ると、砂抜きと身を外す手間がはぶける。缶の汁も蒸し汁のかわりに使う。缶の汁は塩けがあるので、仕上げの塩を控えて味を見る推測
  • 出すまで時間があくときは、牛乳を入れる前の状態で火を止めておき、出す前に牛乳とあさりを入れて温める推測
  • とろみは時間がたつと強くなるので、温め直すときは牛乳か湯でのばす推測

この料理から学べること

合わせたい料理 この汁を入れて、定食にするなら